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インタビュー

愛犬とのウェルネスーてんかんとCBDー [ Vol.1]
2024.08.20
愛犬とのウェルネスーてんかんとCBDー [ Vol.1]

2024年現在、癲癇(てんかん)の治療は非常に限定的で、対症療法としての投薬治療はあるものの医療の限界に直面しているのが現状です。とくに難治性てんかんは打つ手なしと言っても過言ではありません。

 

欧米の一部ではすでにてんかん治療の有効性が認められ、医療機関でも用いられているCBD(カンナビジオール)をご存知でしょうか。スロベニアのCBDブランドhemptouch(ヘンプタッチ)は、この自然成分の可能性を信じ、健康補助食品として推奨しています。

*CBDについてはこちらの記事をご覧ください:CBDとはどんなもの?

 

本記事では、てんかんとともに生きるわんちゃん・猫ちゃんとその家族の一助になることを願って、日本ではまだ馴染みのないCBDの「実際のところ」を紹介致します。

今回は愛犬・アンちゃんのてんかんの治療に2年半前からCBDオイルを取り入れている増子さんにお話を伺いました。

 

【増子さんプロフィール】

家族構成=4人+2頭。パパ、ママ、大学4年、大学1年、アン9歳、ノン4歳。
お子様の中学受験合格のご褒美としてアンちゃんが家族になる。
アンちゃんはすぐに家族の中心的存在になり、家族円満にはなくてはならない存在に。
 

 

エネルギッシュに駆け出すアンちゃん。

 

【アンちゃんプロフィール】
お名前:アン
犬種:ラブラドールレトリバー
2015年5月18日生 ♀9歳.

体型:比較的小柄 体重:24kg
陽気でおてんばだけど、だいたい何でもこなす器用な頑張り屋さん。てんかん、癌、膣炎、肘形成不全等の試練も克服。旅行と食べ物が大好き。
暴れる、噛みつく、走り回る、破壊、拾い食い、散歩が出来ない等々の問題行動が多かったため生後5ヶ月目から訓練を始める。​それから​訓練競技会に出場を始め、ディスクドッグやアジリティーもやるように。全ての大会で優勝経験あり。

 

【てんかんと罹患の履歴】
1歳  てんかん 発症。投薬開始。
4歳  肥満細胞腫 発症。切除 →現在まで再発無し。
4歳  肘形成不全 疑い。 →現在サプリメントのみで安定。
6歳(2021年)  CBD開始、現在は処方薬の断薬に成功。
9歳(2024年現在) CBDのみで数年発作なし。

 


 ◾️はじめに

 

Q1. この度は、貴重なお話をありがとうございます。さっそくですが、アンちゃんのてんかんのケースについて教えてください。

——1歳の時に初めて全般発作(痙攣)*が起きました。その日から定期的に全般発作が起きるようになりました。

 

*てんかん発作は「部分発作(焦点発作)」と「全般発作」に分けられ、さらに諸症状(意識障害の有無、発作症状、発作型、発作の対称性)の現れ方によって細かく分類されます。

 

 

Q2. CBDを使い始めたきっかけはなんですか?

——ヘンプタッチ様に勧められて初めて使ってみることにしました。知人が使用していたので存在は知っていました。

 

 

Q3. 使い始める時に不安はありましたか?

——大麻由来ということで不安はありました。

 

 

Q4. 多くのCBD製品がある中で、hemptouch(ヘンプタッチ)を選ばれた理由はありますか?

——勧められたというのもありますが、スタッフの方々の知識、対応が素晴らしかったからだと思います。使い始めた際には、CBDの濃度、使い方、量などの基本的な説明が丁寧にあり、使用を始めてからもその時の状態に合った濃度や使い方の変更、量について都度適切なアドバイスをしていただいたので大変助かりました。

 

 

ありがとうございます!説明を受けて、「大麻由来*」のご心配は解消頂けたでしょうか?

——解消しました。

 

*CBDは大麻(マリファナ)ではなく別種の麻(ヘンプ)を原料としています。

 


 Q5.普段 CBDオイルをどのように使用していますか?

——ご飯に混ぜて与えていました。今は前兆や発作があった時に4滴を歯茎に塗り込みます。

 

 

Q6. 経過はいかがですか?

——時折目の焦点が合わなくなったり、自ら寄ってきて「何か変だ」と訴えるような前兆行動・症状がありますが、その都度CBDを与えて対応し、全般発作は一切なくなりました。

 

 

 

◾️処方薬とリスクについて

 

 

Q7. 病院からの処方薬は使用(併用)されていますか?また、主治医様にCBDの摂取報告・相談はしていますか?

——はじめのうちは主治医に使用を報告しながら処方薬とCBDを併用していましたが、発作が出ない期間が長くなり処方薬の方を断薬しました。

 

 

Q8. 処方薬の方を中止されたということですが、処方薬で不安な点・困ることはありますか?

——副作用、費用など困ることしかないですね。

 

 

Q9. 主治医様はCBDをご存知でしたか?また、CBDを使用することには協力的でしたか?

——当時は知らなかったと思います。反応がすごく薄かったので。

 

 

増子さんがかかられた病院でCBDを知っている先生や積極的に推奨している病院やクリニックはありますか?

あります。静岡浜松市の「かば動物クリニック」で、國谷院長はかなり積極的な印象でした。

 

 

Q10. CBDで副作用*はありますか?

——ありません。

 

*安全なCBDでは基本的に副作用はありませんが、使用法・摂取量によって神経の落ち着きを促す効果があるため眠気が生じることもあります。

 

 

Q11.処方薬と併用するリスクを感じますか?

——感じません。

 

 

 

◾️生活について

 

増子さんとディスクドッグに参加するアンちゃんは嬉しそう。

 

Q12. てんかんを持つワンちゃんとの生活で特に困ることはなんですか?

——次にいつ発作が起こるのかが全くわからないことが不安です。

 

 

Q13. CBD以外にどんな治療法を行なっていますか?

——アンは定期的な飲水と、生肉主体の手作り食を心がけています。

 

 

Q14. CBDを使用するようになって改善されたことはなんですか?

——やはり全般発作が無くなったことです。これは大きな成果でした。アンのてんかんが改善したためノンに集中できるようになりましたし、発作が起きる前に対応できると失禁・脱糞などに予め対応出来るため、後の掃除が格段に楽になります。

 

 

Q15. CBDオイルだけで症状・体調が安定することはありますか?

——現在はCBDオイルだけです。安定しています。

 

 

Q16. CBDの使用で困ること、難しいこと、不安を感じることはありますか?

——定期的に使用するので、お金がかかることです。

 

 

Q17. CBDを使用するようになって、生活上変化したことはありますか?

——特にありません。

 

 

やはり不安はあり続ける、ということでしょうか。

——いいえ。不安は減ったと思います。般発作に移行する前に止められると脳へのダメージが軽減できたり発作後の徘徊が無くなるので、ノンも私も肉体的・精神的に楽になります。

 

 

Q18. アンちゃん・ノンちゃんとの生活でどんな未来を目指したいですか?

——「発作のない健やかな生活」です。

 

 

 

◾️CBDの取り入れ方について

 

生肉主体で骨・魚・野菜を入れた手作り食にCBDオイルを加える。

 

Q19. hemptouch(ヘンプタッチ)のCBDオイルは3%〜30%のドロップタイプと低濃度のスプレータイプがあります。どちらを使用していますか?複数使用する場合、どのように使い分けていますか?

——30%ドロップタイプをご飯に混ぜて与えています。

 

 

Q20. CBDオイルには苦味など独特の風味がありますが、アンちゃんの反応はいかがですか?

——ご飯に混ぜるとわからないようです。直接与えると舌をベロベロして苦そうにしますが、大丈夫みたいです。

 

 

Q21. どの位継続されていますか?また、継続しているうちに変化はありましたか?

——2年半使用しています。抗てんかん薬が断薬できました。

 

 

Q22. 摂取を始めて困ったことや苦労したことはありますか?

——全くありません。

 

 

Q23. 発作は季節や気候に影響されて発症しやすいことがありますよね。夏と冬など時期で使用量や与え方を変えることはありますか?

——冬の寒い時期には前兆の頻度が増えます。毎日ではなく前兆の際だけに与えているので、その時期は自然とCBDオイルの使用頻度も増えます。

 

 

Q24. CBDオイルの効果性・相性には個体・個人によって違いがある*傾向にあります。使い方のコツを得るのにどれくらい時間がかかりましたか?

——アンに合っているかな?と思えたのは半年くらいかかったと思います。

 

 

*自然由来のCBDは解決したい悩みの種類やその程度、体型・体質などによって最適な濃度と摂取方法が人によって異なります。

 

 

Q25. 現在CBDの使用で気をつけていることはありますか?

——特にありません。

 

 

 

◾️使用感について

 

 

Q26. CBDのデメリットは何だと思いますか?

——特にないと思います。

 

 

Q27. CBDで効果が得られないことはありますか?

——使用毎に効果は出ていると思います。

 

 

Q28. CBDは特に何に対して効果的だと感じますか?

——精神安定と脳の鎮静です。

 

 

Q29. CBDをこれからも使いたいと思いますか?

——使います。

 

 

Q30. 増子様ご自身も大変ストレスがあられるかと思いますが、ご自身に対してCBDを使われることはありますか?

——「使いたいな..」と思う事はありますが、使ったことはありません。犬たちに飲ませるので精一杯なので(笑)

 

 

 

◾️さいごに

 

CBDを使用してきた経験から感じたこと、これからCBDを使用したいと考えている方へメッセージをお願いします。

 

——うちは2頭ともてんかんという稀な状況ですので、そのおかげでよくわかることがあります。それは、てんかんはその個体により症状、状態、重度が全部違うということです。ノンほどの重度になるとなかなか効果を実感できませんが、アンのような中程度であれば、効果を感じることができました。使用についてリスクはほぼありません。とにかく使って試してみる!が1番良いことだと思います。

 

 

◾️わたしたちからのメッセージ

 

日本のCBDオイルはまだ認知度や透明性が低く、誤った情報や安全性の疑わしい製品も流通している状況にあります。医薬品のように「飲めば治る!」というものではないため、信頼できるCBD製品であっても取り入れ方が難しいものでもあります。

ですが、CBDは現在の治療法では改善・完治が難しい疾患や体質異常に効果を現すケースが多数報告されています。hemptouch(ヘンプタッチ)は創業時からの理念「Nature is the best medicine.(自然は最高の薬)」をモットーに、身体が持つ機能を自然で正常な状態に導く自然由来の成分の研究と開発・商品化を実践しています。お悩みを改善するための参考になるよう、これからもCBDの「実際のところ」と安全な製品をお届けしたいと思います。

hemptouch(ヘンプタッチ)一同

 

◇増子さん・アンちゃん家族と暮らす、難治性てんかんを抱えるノンちゃんの場合もご紹介しています。

 

◇CBDの選び方についてもご紹介しています。

CBDの選び方

 

◽増子さんはアンちゃんとvol.2でご紹介するノンちゃんとの日常をInstagramにてご紹介されています。オリジナルショップ「黒毛のアンのお店 」では、ワンちゃんのためのバッグやおやつを販売されています。

 

hemptouch(ヘンプタッチ)の公式ページ&オンラインショップもぜひご覧ください。

 

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