インタビュー
2025.08.08
![てんかんとCBDー愛犬(たべごろーくん)とのウェルネス [ Vol. 3]](/_image/journal/150.jpg)
2024年3月、ヘンプタッチでは「てんかんを抱える愛犬の飼い主さま」を対象にCBDオイルのモニタープログラムを実施しました。
この取り組みは、以前公開した増子さんのインタビュー(Vol.1・2)に大きな反響をいただいたことがきっかけです。愛犬アンちゃん・ノンちゃんの体験を通じて、「CBDに興味はあるけれど、まだ使ったことがない」という方から多くのご相談やお問い合わせをいただきました。
そこで、今回新たにCBDオイルを使っていただいた方の“リアルな声”をお届けするべく、モニターを募り、そのうちのひと組にお話を伺いました。
【Nさんプロフィール】
家族構成=パパ、ママ、たべごろー5歳
たべごろーくんは、子供のような存在であり、とても大事な家族の一員に。
【たべごろーくんプロフィール】
お名前:たべごろー
犬種:ゴールデンレトリバー
2020年1月29日生 ♂5歳
体型:骨太でがっしり 体重:40kg
わがままで、甘えん坊で、ちょっぴり我が強い。でも、それがたべごろーくんのチャームポイント。
大好きなものはたくさんあるけれど、その中でも「電車」は特別。いつも踏切で電車を見て嬉しそうな反応してる(笑)
水も大好きで、一度プールに入れば、2時間なんてあっという間。泳ぐ姿はまるで水の妖精。呼んでも戻ってこないくらい夢中になってしまうこともしばしば。
冬になれば、パパの趣味でもある“雪遊びキャンプ”に出発。キーンと冷えた空気のなかを駆け回り、雪を蹴り上げて笑顔を見せる姿に、家族みんながほっこり。
【てんかんと罹患の履歴】
はっきりと初めて発作を確認したのは2025年1月27日。 その1ヶ月程前に、留守中に部屋に粗相がしてあり、いつもは家の中で粗相をしないのでおかしいなと思っていましたが分離不安かなにかだろうか?と流してしまいましたが、きっと留守中にひとりで発作を起こして失禁していたのだと思います。
はじめに
Q1. このたびは、ヘンプタッチのてんかんモニター募集に参加いただき、ありがとうございます。 早速ですが、たべごろーくんのてんかんについて詳しく教えてください。
A. 最初の頃は月に1度の頻度で発作がありました。必ず1日に2~3回発作を起こす群発発作でした。 失禁、脱糞ありの全般発作を起こします。発作後は一時的な後遺症で徘徊と失明と興奮があります。
*てんかん発作は「部分発作(焦点発作)」と「全般発作」に分けられ、さらに諸症状(意識障害の有無、発作症状、発作型、発作の対称性)の現れ方によって細かく分類されます。
Q2. てんかんモニターに参加する直前にヘンプタッチの自社サイトでCBDオイルの定期便をお申込みいただいておりますが、CBDを使い始めた理由は何でしたか?
A.どうにかてんかん発作を止めることはできないかと調べている中、SNSでてんかんの子にCBDを使用している子が多かったので そこで初めて存在を知りました。
Q3. SNSでCBDオイルを知ったとのことですが、たべごろーくんのInstagramも拝見しました。過去の投稿では、他社さまのCBD製品も試されています。そんな中で、数あるCBDブランドの中からヘンプタッチを選んでくださったきっかけや理由があれば、ぜひ教えていただけますか?
A.1番大きなきっかけは増子さん家族のアンちゃん・ノンちゃんが使っていたこと、ヘンプタッチさんのサイトに掲載されている増子さんのコラムを読んだことがきっかけです。
アンちゃん・ノンちゃんのコラム記事はこちらからご覧いただけます!
Q4. 市販されているCBDオイルは種類も多く、成分や効果の違いを見分けるのはなかなか難しいと感じています。そういった中で、製品選びに迷われたことや、ご自身なりに工夫された点などがあれば、ぜひお聞かせいただけますか?
A.今まで何も知らなかったCBDオイルを自分なりにたくさん調べましたが、奥が深く今でもまだ勉強中です。 やはり実際に使っている人の声や、経験などを拝見しますとこれなら発作を止められるかもと期待してしまいます。
ご自身でしっかり調べてこられたんですね。本当にCBDは奥が深いですよね。
情報が多いからこそ、実体験に基づいた声に触れると「信じてみよう」と思えるのもよく分かります。飼い主さんの経験がつながっていく時代、心強いですよね。
Q5.実際にヘンプタッチのCBDオイルを使ってみて、摂取量の調整や効果の感じ方について迷ったこと、戸惑ったことなどがあれば、ぜひお聞かせください。
A.最初は体重に対しての適量を与えていましたが、効果はあまり感じられませんでした。 ですが、モニターを通してヘンプタッチさんからアドバイスを頂き、与える量を多めにしたところ今まで無発作の期間が1ヶ月達成できなかったのが おかげさまで、達成することができました。今は徐々に減らしても安定しているように感じます。
1ヶ月無発作を達成されたとのこと、本当に素晴らしいです。
やはりCBDオイルはお薬ではない分、**「量の調整」や「使い方の工夫」**がとても重要になってくるのだと、改めて感じました。
実際、私たちにも「どのくらいの量をあげたら良いのか分からない」という声はとても多く寄せられています。
特に発作のあるワンちゃんにとっては、最初の段階でしっかりとしたアドバイスを受けられるかどうかで結果が大きく変わる場合もありますよね。
Q6. CBDオイルを与え始めた際、最初は体重1kgあたり何mgのCBDからスタートされましたか?また、摂取量を少し多めに調整された時期があれば、その際は1kgあたりどのくらいのCBD量を目安にされていたのかも教えていただけると嬉しいです。今現在はどの程度まで摂取量を減らせているのでしょうか?
A.最初は1日80mgを与えていました。モニターに参加してからは、最初は多めにというアドバイスを頂き1日210mgを3ヶ月間与えました。 現在は発作も当初より落ち着いてきたので1日50mgに減らして与えています。新月近くに発作が多い傾向があるため1周間前後は多めに与えるようにしています。
「最初は多めに与えて、状態が落ち着いてきたら徐々に減らす」という調整方法は、CBDの特性を非常にうまく活かしたアプローチだと思います。多くの方は少量から少しずつ増やす方法を選ばれますが、それだと効果が出ているのか判断しづらく、時間もかかってしまいがちです。
だからこそ、CBDが1〜2週間ほど体内に蓄積されるという特性を理解し、それをうまく活用することが、実はとても重要なのではないかと感じています。また、おっしゃる通り、犬によって適切な量を見つけるのは本当に難しいですよね。
特にてんかんのように個体差が大きい症状の場合、季節や月の満ち欠けなどの自然のリズムまで考慮されている点は、とても丁寧で的確な対応だと感じました。
Q7. モニター投稿でも触れていただいたように、CBDオイルを使用している時の方が後遺症が軽く感じられたとのことでしたが、もし可能であれば、どのようなタイミングや状況でそのように感じられたのか、もう少し具体的に教えていただけますでしょうか?同じようなお悩みを抱えている方にとって、とても参考になるお話になるかと思います。
A.CBDオイルを与える前は群発の1回目の発作後、徘徊や興奮が酷く落ち着くのに2、3時間はかかっていましたが CBDオイル使用後は群発の1回目の発作後徘徊や興奮が軽く30分もせず落ち着くようになりました。
それは本当に大きな変化ですね。発作そのものだけでなく、その後の徘徊や興奮状態がなかなか収まらず、ご家族も心配や対応でお疲れになるというお話はよく耳にします。
CBDを使うことで、そうした興奮が比較的早く落ち着いたというのは、非常に心強い結果だと思います。
おそらく、CBDが抑制系の神経に良い作用をもたらし、神経の過剰な興奮をやわらげる働きがあるのではないかと思います。
Q8たべごろーくんがCBDオイルを摂取し始めて副作用などはありましたか?
A.副作用はありませんでした。
副作用がなかったとのことで、まずは安心ですね。
ただ実際には、ご相談の多いケースとして、CBDオイルを初めて取り入れる際に1日30滴以上の高用量から始めると、お腹がゆるくなる・下痢を起こすといった副作用が見られることもあります。そういった場合は、少し量を減らして様子を見ながら、徐々に体を慣らしていくことがとても大切です。CBDは即効性よりも継続による“体質へのなじみ”がポイントです!
Q9.今現在かかりつけのクリニックで処方されている薬と併用されていますか?また、CBDオイルを摂取する前に専門医にCBDオイルを摂取することをお伝えしていますか?
A.今、現在はレベチラセタム(イーケプラ)とゾニサミド(コンセーブ)と臭化カリウムを併用しています。レベチラセタムは減薬中で、もうすぐ無くすことができそうです。 今までに6つの病院にお世話になりましたが、最後に行き着いた浜松にあるかば動物クリニックさん以外は知らないようで先生方から得られるCBDについての知識はありませんでした。
複数のお薬を併用されながら、現在はレベチラセタムの減薬も進んでいるとのこと、本当にすばらしいです。信頼できる先生との出会いもとても貴重ですよね。動物のてんかん治療は人間の薬を応用しているのが現状で、CBDについての理解や知識を持っている獣医師はまだ限られているのが現実です。
2024年12月には日本でも医療用途での大麻由来医薬品が公式に認められる法律改正がありました。今後、CBDが動物医療の現場でも“治療の選択肢のひとつ”として正しく評価され、てんかんに苦しむ動物たちの助けになる日が一日でも早く来てほしいですね。
Q10.愛犬のてんかんの発生率は約1%程度と少なく、獣医師でもよく知られていない病気だと思います。そんな中で遠方のてんかんに詳しいクリニックに通われたという経験があると思いますが、その時にNさんが感じたことを教えていただけますか?
A.かば動物クリニックさんでお世話になるまで、5つの病院でお世話になりましたがどの先生も言う事もばらばらですしはっきりとしたアドバイス等はなく薬を処方するだけの教科書通りのご対応でした。 「薬はまだまだ増やせますから安心して下さい」ということはどこに行ってもよく言われました。最初はレベチラセタム単剤の処方でしたがこの薬は即効性はありますが薬の効きも切れるのが早い薬です。自分で調べてそのことを知り、先生にお伝えしましたが次の発作がきたら考えましょうと言う発作を悪化させるような後手後手のご対応でした。発作は出れば出るほど出やすくなると私は感じていましたので当時は不安で眠れない日々が続きました。
もうダメだ・・・となった時にかば動物クリニックさんを訪ね、とにかくまずは発作を止めたい旨をお伝えしたところこの薬で血中濃度はこのくらいを目指しましょう。や、発作が出てしまったら群発にならないようにレベチラセタムを頓服として使いましょうとか今まで他の病院では頂けなかった明確なアドバイスに夫婦共に安心と目指すべき方向が見え頑張れました。そのころからCBDオイルのモニターも始め発作が目に見えて軽くなり救われました。
てんかんに詳しい先生と出会うまで、本当に大変な道のりだったのですね。
「薬はまだ増やせます」という言葉は、一見安心させるようでいて、具体的な解決に繋がらないまま時間だけが過ぎてしまう――そのご不安、とてもよく伝わってきました。
そんな中で、かば動物クリニックさんとの出会いが、ご家族にとっての希望の光になったこと、本当に良かったです。
増子さんご家族のInstagramなどを通して日々のケアや気づきを共有してくださっていることは、同じように悩む方々にとって大きな励みになっていると思います。
Q11.CBDオイル以外でも食生活やその他何かお取組みしていることがあれば教えていただえけますか?
A.食事は分子栄養学を意識し、タンパク質を多めに与えようと生食を始めました。それからSNSで知ったてんかんに良いとされる薬膳は毎日食べさせています。 ここ1ヶ月はビタミンのサプリを与え始めました。後々様子を見てミネラルのサプリも与えたいと考えています。
Q12.気候や気圧の変化が激しい時はCBDオイルの摂取方法やそれ以外の生活で取り入れられていることはありますか?
A.低気圧の時や、雷が苦手なのでその時はいつもの食事と一緒に与えるCBDオイルとは別に口の中へ直接2,3滴垂らして与えています。 てんかんに効くツボなども押したりします。
その時々に応じてCBDオイルの与え方を工夫されているのですね。
てんかんに関連するツボがあることを、私自身も今回初めて知りました。調べてみると、百会、印堂、内関、太衝、神門など、いずれも自律神経や気の流れを整える働きがあるようですね。こうして“西洋医学だけに頼らないケア”の視点も取り入れていくことが、動物たちの可能性を広げる上でとても大切なのだと、改めて感じました。
Q13.CBDオイルを愛犬に取り入れようか迷われている方へのアドバイスはありますでしょうか?
A.私も最初はよく分からないものを使って愛犬がどうかなってしまうのでは・・・と怖くて使うのを躊躇っていましたが よく分からないのなら知れば良いと、まず実際に使用している方のSNSなどで体験談を拝見しました。
それから、成分などをネットで調べよく知れば躊躇う理由もなく使ってみたいに変わっていました。てんかんで悩んでいる他の方にも希望になればと思います。
最初は「よく分からないもの」に対する不安、とてもよくわかります。
ですが「知らないなら、まずは知ってみよう」という姿勢で、ご自身の手で情報を集め、納得のうえでCBDオイルを選ばれたという過程は、きっと多くの方の希望や参考になると思います。
日本では長いあいだ“大麻=絶対NG”というイメージが強く刷り込まれてきましたが、これはあくまでも時代背景や法制度の影響も大きいですよね。当時は研究も限られており、科学的な裏づけが少なかったのも事実です。
今はテクノロジーや研究が進み、欧米を中心に医療的な可能性が広く認められつつあります。大切なのは、「何が正しいか」だけでなく、「どんな選択肢があるか」を知ったうえで、愛犬に合ったケアを選ぶこと。
CBDオイルも、その一つの選択肢として、社会の中で健全に広まっていくことが、これからのイノベーションにつながるのではと感じています。
◾️わたしたちからのメッセージ
hemptouch(ヘンプタッチ)は創業時からの理念「Nature is the best medicine.(自然は最高の薬)」をモットーに、身体が持つ機能を自然で正常な状態に導く自然由来の成分の研究と開発・商品化を実践しています
医薬品のように「飲めば治る!」というものではないため、信頼できるCBD製品であっても取り入れ方が難しいものでもあります。ですが、CBDは現在の治療法では改善・完治が難しい疾患や体質異常に効果を現すケースが多数報告されています。
お悩みを改善するための参考になるよう、これからもCBDの「実際のところ」と安全な製品をお届けしたいと思います。
hemptouch(ヘンプタッチ)一同
◇CBDの選び方についてもご紹介しています。